ファーストキスは絶望の味がした

少女漫画や恋愛小説の読みすぎでこじらせた女子大生が所謂「お付き合い」というものをしながらよりこじらせていく過程を綴るだけのブログ

初めてのキスの味とかそんなもん

 

ブログをやるのは随分と久しぶりだ。

私にとって暗黒時代である中学時代。あの頃やっていたアメブロ以来になる。高校生になってからはブログをやる必要がなかった。言いたいことはツイッターで呟いていた。それでうまくいっていた。ただ、そうもいかなくなってきた。ツイッターは人との関係が密すぎる(そう感じない人もいるかもしれないが私はあのフォロー・フォロワー関係はものすごく時々めんどくさくなる)。だから、誰に向ける訳でもないけれど、誰かに共感してもらえたら嬉しいな、と思ってブログを始めることにした。

あと、やっぱり、恋愛関係のツイートはTLに流しにくい。なんか恋愛に関することって、自分のものすごい内側をさらけ出すみたいで、仲のいい友達だからこそ、ちょっと知られたくなかったりする。あと、私はアカウントを10個所持している(趣味用が大半で、リアル関係が3つくらい)けど、どのアカウントを使えばいいか分からない。趣味用っていうのはもちろん(?)二次元的なアレなのだけど、そっちのアカウントでは「恋愛なんてどうでもいい」みたいな人が多くて、ちょっとでもそんなこと呟いたら、白い目で見られてしまいそうだし、かといってリアル用を使うと、もはやそこは匿名とはいえずしっかり「私」が特定されている状態での情報発信になるから、怖い。でも自分が思ってる気持ちを長々と書き留めて誰かに見てもらいたい。めんどくさい性格なのはわかってる。でもそんなめんどくさい私に向いてるのはブログなんじゃないか、と思ったわけだ。

そんな訳でめちゃくちゃ久しぶりのブログなのでなんかこう、うまく書けないかもしれない。ていうか既にうまく書けてない気がする。まあいいや。自分用の日記みたいな感じでやっていこうと思う。なんかいろいろ機能がある(引用とか、カテゴリ分けとか?)みたいだけど、使いこなすまで時間がかかりそう。がんばろ。なんかこのブログ自体三日坊主になりそうだけどまあ・・・いいや・・・。

 

"ファーストキスは絶望の味がした"

そんなわけでこちらが私のブログタイトルである。よく「ファーストキスはレモンの味」みたいなこと言うけどそんなことはまったくなかったよってことが言いたかった。私は恋愛小説や少女漫画がほんっとうに小学生ぐらいの頃から好きで好きで好きでほんとーーーーに大好きで、「恋っていいな(はあと)」みたいな感じでいろいろとこじらせていた。高校生の頃は片思いしている自分に酔って3年間ずっと同じ人を思い続けていた。今思えば何が好きだったのかさっぱりわからんのでたぶん「恋してる自分」を演じたかったのかなって思う。もちろんその人と喋ったりすると楽しかったんだけどね。

で、まあそんな苦い(?)高校時代を終えて、まあ無事志望の大学に入って、自分に合いそうなサークルを見つけたからそこに入って、まあそれなりに友達もできたりして、勉強は大変だけど、キャンパスライフをエンジョイしてたわけです。

そんななか、同じサークルの一つ上の先輩と趣味が合い(もちろんオタク的な趣味なんだけど)、話が弾むようになり、大学から一緒に帰ったり、ごはん食べにいったりしてるうちに、まあ、色々あって付き合うことになりましたと。告白は向こうからしてきました。私は自分からする気は一切なかったので、というか、まあ、正直に言ってしまうとこのままの関係でもいいかな・・・とか思ってたので。でもその先輩が他に彼女を作ったりして私と遊んでくれなくなるのは嫌だなとかは思ってたから、それはまあ好きってこと、なんだろうけど。でも自分だけのものにしたいか、って問われたらうーん、みたいな。私はそれまで彼氏なんて一度もいたことなかったし、中学生のとき同じ人に二回告白されたことはあったけど断ったし、高校生のときは絶対に実らない片思いをしていたし、”自分がいいなって思っている人と付き合う”なんてことは考えられなかったわけです。だって付き合うってことは色々たくさんあるじゃないですか。今まであこがれるだけだった恋愛を、自分で味わうわけじゃないですか。私もっとるんるんで有頂天になると思ってた。でもそんなことなかった。もちろん告白された時は「うわ~~~~うれしい~~~」って思ったけど家に帰ったらすっっげえ怖くなったよ。私が誰かの彼女になる・・・?私が・・・????みたいなね。

でもまあ付き合った後も電話したりラインしたり順調にやっていたわけです。先輩はバイトで忙しいのであんまり会えないけど全然平気で(全然平気なのもどうなんだ???私おかしいのか???とか思ったりしたけど)、というのも私はたぶんそもそも人と出かけるために外出したりするのの準備がクソめんどくさいなと思ってしまう人なので、いや出かけるのは好きなんだけど、出るまでがめんどくせ~~ってなっちゃう人だから、先輩に限らず友達に対してもこんな感じだから、まあそれはいいとして。

付き合って二回目のデートをしてきたんですね。付き合ってから三週間ぐらい、かな。楽しかったです。で、帰り、夜、人気のないところで、「目つぶって」って言われて、さすがに気付くじゃないですか。「もしかしてサプライズでプレゼントくれるのカナ?ワクワク☆」なんてなるわけないじゃないですか。「うわあああああこいつキスする気だああああ」って普通気付くじゃないですか。それまで手つなぐとかハグするとかそういうスキンシップはいくらかしてて(私はスキンシップ好きなので友達とかにも結構べたべた触っちゃうんですけど)、触れて幸せな気持ちにはなってたんですけど、キスってなると話は別で。だってキスってさ。キスってさ!!!あらゆる少女漫画や恋愛小説で、超重要なシーンとして扱われているあの行為ですよ!?そんなのを自分がする!?空想の世界ですっげえものとして思ってたあれを自分が!?こんなクソ女が!?みたいなね・・・。

で、まあ最初は拒否しましたよ。顔逸らしてうわああってなってしゃがみこんだりもして怖いですすみません、嫌いにならないでください、とか言ってなんかもう支離滅裂で。でもそしたら先輩はめっちゃ悲しむじゃないですか。「ごめん・・・」って。なんかそういうの見てたらあああってなっちゃって。いっそ強引にとかだったら私も思いっきり拒否できるけど、ふつうにやめて「じゃあ帰ろうか」って「嫌いにならないから、好きだから」って言うから、私もう、なんか、したいけど怖い自分がいやで、「頑張ります」って言って、目閉じて、待ってたら、まあ、されたわけです。

したあと、うわああってなってまた取り乱しちゃったんです、けど・・・。そこはまだいい。そこまではなんかまだ可愛い感じだった。でも帰りの電車に揺られながら、驚くほどドキドキしていない自分に気付いたんですよ。いや、動揺はしましたし、ものすっごい心を動かされはしたんだけど、少女漫画にある、ヒロインがドキドキして止まないみたいな、ああいうのがない。

今も「あああああああああああああああああ」って、あ だけ打ち続けたい衝動に襲われてるし、何かしててもあの時を唐突に思い出して消えたくなるし叫びだしたくなるし、動揺してるにはしてる。しまくってる。勢いでブログを始めてしまうぐらいには動揺している。けど、トキメキがない。少女漫画でイケメンがヒロインにキスするシーンを見るほうがよっぽどキュンキュンした。自分がしたらどんなふうになるんだろうって思ってたのに、え、こんなものなの????ってなった。あんなん唇と唇が重ね合わさるだけじゃねえか。世の中の恋人たちはなぜあんな行為をするんだ?とまで思ってしまった。大好きな恋愛小説の登場人物たちに対しても「なんでキスするんだ?」って聞きたくなってしまった。これが私の絶望である。私はそれなりに小説を書くんだけど、キスシーンってめちゃくちゃ気合入れて書いてるんですよ。もうここぞ!!!って時に。んでする前とし終わったあとの心情描写もそれはもうものっすごい大切に書くわけですよ。でも自分がしたら「え?」みたいな感想しかなくて。これはどういうことだと。

多分私みたいな恋愛お花畑野郎は実際に恋愛をするべきじゃなかったんだと思う。「片思い」ならよかったけど、「両想い」になって「お付き合い」をしてしまったらもう最後。先輩には申し訳ないけど私は何も知らなかったあの頃に戻りたいと思ってしまった。キスって最高だよな?!とか言えてたあの頃の自分に戻りたいと思ってしまった。

たかがそれだけで絶望かよ、と鼻で笑われるかもしれない。ただ私の絶望はもういっこある。

「キスしてときめかない=本当に先輩のことが好きなわけじゃない」と気付いてしまった???んなことはない。もしそうだったとしてそんなんで絶望しない。それだったら別れればいいだけだ。そうじゃなくて、その逆。好きだからこそ絶望している。私は彼と一緒にいられるだけでもう幸せで嬉しいのに、やっぱり男としてはそういう行為が必要で、これから一緒にいたい、つまり一緒にいるためにはこういった恋人間での行為を少しずつ、済ませていかなければいけない、ということを分かってしまった。嫌とかじゃなくて、こういう行為をしなければ一緒にいられない男女というものについて深く考えすぎて絶望しそうになった。友達となら、そういうのがなくても一緒にいられるのに、恋人はそういうのがどうしても必要なんだなって。わかっていたことだけど、わかっていることと自分が身をもって体験するのとは全然違った。男の子の友情が尊い理由がなんかわかった。一番尊いものって恋愛感情なんじゃなくて友情なんじゃないかなってほんとに思う。だってこういうことしなくても、一緒にいられるんだから。

ちょっと言いたいことがうまく纏まらなくてアレなんだけど、思ってることどんどん書こうとしたら手が止まらなくなって収集がつかない。だからとりあえず今日はここで終わりにしておく。もっと細かい気持ちとか、そういうのはまた次回以降書いていけたらいいなと思う。

 

 

みなさんのファーストキスはどんな味でしたか。

私には絶望の味がしました。